猫を飼ったことを「後悔している」あなたへ。疲れきった心をまず休ませよう

CAT

「猫を飼ったら毎日が癒やしになるはずだったのに、現実はぜんぜん違う。疲れた。正直、後悔しているかもしれない」──そんな気持ちで、いま画面を開いているかもしれません。

mimi
mimi

さっき、スマホで「猫 飼う 後悔 疲れた」って打ち込んでしまいました。
こんな言葉で検索する自分なんて最低だって分かってるのに、
もうどうしていいか分からなくて…指が勝手に動いた感じです。

仕事や家事、子育て、自分の体調。その全部を抱えたまま、トイレ掃除、抜け毛、夜中の運動会、予想以上の出費…。頭では「この子に罪はない」と分かっていても、心と体が限界に近づけば、「飼わなきゃよかったかも…」という言葉が、ふと頭をよぎることがあります。

この記事は、「そんなこと思う自分なんて最低だ」と自分を責め続けているあなたに向けて書いています。 後悔してしまうからといって、あなたがダメな飼い主だとは限りません。むしろ、ここまで悩んでいるからこそ見えてくる、別の意味があります。

ここから先は、あなたの心を責めるためではなく、「なぜこんなにしんどいのか」「どうすれば少し楽になれるのか」を、感情と科学の両方から、一緒にほどいていく時間にしましょう。


猫を飼って「後悔」「疲れた」と感じるのは、おかしいことではありません

まず最初に確認しておきたいのは、「後悔してしまう=飼う資格がない」ではない、ということです。 環境省や自治体も、ペットとの暮らしが「終生飼養」という重い責任を伴うこと、年齢や健康状態の変化に応じた世話が必要になることを繰り返し伝えています。

つまり、もともと「大変になりやすいテーマ」なのです。

それでも世の中に流れているのは「猫=癒やし」「かわいい動画」のキラキラしたイメージばかり。 そのギャップの中で、「しんどい」「疲れた」「想像と違った」と感じるのは、ごく自然な反応です。

mimi
mimi

正直に言うと、「飼わなきゃよかったのかな…」って一瞬思う自分がいて、そのたびにものすごく落ち込みます。
この気持ち、誰にも言えなくて。

ここに書かれていることが、あなたの胸の中と重なるなら、それは「あなたが弱いから」ではありません。 それだけ日々、責任を抱え込みながら頑張っている、というサインでもあります。

なぜこんなに疲れてしまうのか?「しんどさ」の正体を分解する

「なんとなく疲れた」「全部つらい」と感じているとき、頭の中では状況がぐちゃぐちゃに絡まっています。 ここではあえて、あなたの「しんどさ」をいくつかの要素に分けてみます。分解してみることで、「どこから手をつければいいか」が見えやすくなるからです。

【しんどさ要因マップ】

負担になりやすいポイント具体例心と体への影響
時間・睡眠早朝のご飯コール、夜中の運動会、通院の時間確保慢性的な睡眠不足、仕事中の集中力低下、イライラ
掃除・環境トイレ掃除、抜け毛、吐いたものの片付け、家具の傷「片付けても片付けても終わらない」虚無感と疲労感
お金フード代・トイレ用品・医療費・ペット保険将来の医療費への不安、「本当に養っていけるのか」という心配
人間関係家族との役割分担、同居人・近隣への配慮(鳴き声・臭い)孤立感、「自分だけが頑張っている」怒りと疲れ
性格・考え方「完璧でいなきゃ」「ちゃんと世話しなきゃ」という強い責任感些細な失敗でも強い自己嫌悪に結びつきやすい

【専門家コメント|“しんどさ”は異常ではなく構造】

猫との暮らしは、科学的な研究でも「ストレス軽減」や「孤独感の軽減」に役立つと報告されています。 一方で、環境省や自治体の資料では、終生飼養の責任や高齢期の介護・費用への備えなど、飼い主にかかる負担もはっきりと示されています。

つまり、「癒やし」と「負担」はセットになりやすく、特に真面目な人ほど「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を追い込みがちです。 あなたが今しんどいのは、“あなたがダメだから”ではなく、“重たいテーマを一人で抱えてきた”結果だと考えてください。
コメント:猫宮先生(行動・心理ナビゲーター)

mimi
mimi

時間とかお金とか性格とか、いろんな要素が重なってしんどくなってるっていうのは、
話を聞いて少し分かった気がします。

でも正直、「分かったからって、明日から急に楽になるわけじゃないよね…」って気持ちもあって。
どこから手をつければいいのか分からないし、またできなくて落ち込みそうで怖いです。

【Research Note|今回の“裏どり”メモ】

  • 環境省のパンフレットやガイドライン(「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」「猫は室内で飼いましょう」「捨てず 増やさず 飼うなら一生」など)を確認し、
    室内飼育・終生飼養・高齢期のケアが前提となることを整理。
  • 東京都など自治体の資料「終生飼養と飼い主責任」から、
    将来の介護や治療費、預け先の確保まで含めた“長い責任”が求められることを参照。
  • ペットと人の健康・心理に関する研究(抑うつの軽減など)を確認し、
    「癒やし」と同時に「ケア負担」も発生し得ることを前提情報として採用。
  • 飼い主の介護負担や孤立感に関する解説記事を複数比較し、
    「周囲から理解されにくい負担」「真面目な人ほど抱え込みやすい」という共通点を抽出。

「後悔している自分」は、ダメ飼い主の証拠ではなく“責任感の裏返し”かもしれない

ここまで読みながら、「それでもやっぱり、後悔してる自分は最低だ」と感じているかもしれません。 けれど、少しだけ視点を変えてみましょう。

【結論|後悔は「もっと良くしたかった」という気持ちの影】

本当にどうでもいい相手に対して、人はここまで悩みません。 「後悔している」ということは、「もっとちゃんとしてあげたかった」「うまくやれなかった」という気持ちが、心の奥にある裏返しでもあります。

それは「愛情が足りない証拠」ではなく、「うまくやりたいのに、うまくできない自分がつらい」というサインです。

【注意|自分を責め続けると、本当に大事なところで動けなくなる】

「後悔している自分なんてダメだ」「飼う資格なんてなかった」と自分を責め続ける状態が長く続くと、いざというときに冷静に動く力が残りません。 本当に病院に行くべきサインが出た時にも、「どうせ自分なんて」と判断を先延ばしにしてしまう危険があります。

だからこそ、「後悔してしまう自分」を罰するのではなく、 「ここまで悩んでいる自分だからこそ、これからどう整えていくか」を一緒に考えるほうが、猫にとっても、あなたにとっても良い選択になります。

「やめる・手放す」を考える前に。まず“楽をしていい理由”を知ってほしい

「もう無理かもしれない」「手放した方が猫のためなのでは」とまで考えてしまう時、 多くの場合、「自分がもっと頑張れれば解決するはずだ」という前提に縛られています。

でも本当は、猫との暮らしは「根性で頑張る」ものではなく、 環境と仕組みを調整しながら、自分が続けられる形を探していくものです。

【今のあなたの“限界度”セルフチェック】

  • ここ1か月、「もう無理」「消えてしまいたい」と思った回数が、週に1回以上ある
  • 猫の世話をしていて、イライラして怒鳴ってしまうことが増えた
  • 睡眠時間が明らかに削られ、日中のミスや体調不良が増えている
  • 家族や同居人に、「全部自分ばかり負担している」と感じている

1つでも当てはまる場合、すでにかなり頑張りすぎているサインです。 「もっと頑張る」のではなく、「何を減らすか・任せるか・自動化するか」を考えてみましょう。

【Step|まずは“仕組み”を変える3ステップ】

  1. 紙に「一番しんどいこと」を1〜3個だけ書き出す(例:トイレ掃除/朝のご飯/夜の運動会)
  2. その中から「今、一つだけ変えられそうなもの」を選ぶ
  3. 無料でできる工夫 → 低コスト → 道具に頼る、の順に解決案を試す

全部を一気に変えようとすると、また疲れてしまいます。 「今日はトイレだけ」「今週はご飯の時間だけ」と、テーマを絞って楽になる工夫をしていきましょう。

具体的な負担軽減アイデア集(トイレ・ご飯・遊び・家事)

ここからは、「どこをどう変えれば楽になるのか」の具体案をいくつか紹介します。 全部をやる必要はありません。読んでいて「これならできそう」と思ったものを、1つだけ拾ってください。

トイレ周りのストレスを減らす

トイレは、飼い主の負担と猫のストレスが直結しやすいポイントです。 猫の健康と周辺環境への配慮のためにも、清潔なトイレ環境はとても大切です。

  • 猫の頭数+1個を目安にトイレを増やす(掃除のタイミングに余裕が生まれる)
  • 掃除がしやすい砂・シートに変えてみる(固まりやすさ・飛び散りにくさなど)
  • 人の生活動線のど真ん中ではなく、「少し離れた静かな場所」に移動する

トイレそのものを変えるのが難しい場合でも、「数」「場所」「砂」を見直すだけで、負担と臭いはかなり変わります。

ご飯と時間のルールを変える

「毎朝決まった時間に起こされる」「夜中にご飯コールで叩き起こされる」。 これが積み重なると、睡眠不足とイライラが一気に加速します。

  • 朝晩の給餌時間を、あなたの生活リズムに合わせて少し調整する
  • 夜中のご飯要求がきつい場合は、寝る前に少量のフードを追加する
  • どうしても難しい場合は、自動給餌器の導入を検討する

自動給餌器は、「人の生活リズム」と「猫の食事リズム」を少し分けてくれる道具です。 「ちゃんと手であげないと愛情が足りない」ということはありません。むしろ、あなたが健康でいることの方が、猫にとっては何倍も大事です。

遊び方と「関わる時間」のハードルを下げる

「もっと遊んであげなきゃ」と思いながら、仕事や家事でくたくたになっていると、「できない自分」がまたつらくなります。

  • 1日30分ではなく、「1日5分×数回」の短時間遊びに切り替える
  • ソファに座ったまま、テレビを見ながらできる遊びを取り入れる
  • 知育トイや一人遊びできるおもちゃで、「人の手を使わない刺激」を増やす

大切なのは「時間の長さ」ではなく、「その時間、ちゃんと猫に意識を向けているか」です。 5分でも、真剣にじゃらしを振る時間があるなら、それは立派な関わり方です。

mimi
mimi

「ちゃんとやらなきゃ」って思ってたけど、
5分だけなら…今日の自分でも、なんとかできるかもしれません。

家族・同居人との分担を見直す

もし一緒に暮らす人がいるなら、「猫のこと=自分が全部やらなきゃ」という前提を手放してもいいかもしれません。

  • 「トイレは自分、ご飯はパートナー」など、ざっくりした役割分担を決める
  • 週1回だけ「猫デー」を作って、その日は他の人がメインで世話をする
  • どうしても頼めないときは、外部サービス(ペットシッターなど)も選択肢に入れる

あなたが一人で全部を抱え込む必要はありません。 「この子を大切にしたい」という気持ちは共有しながら、「誰がどこまでやるか」は柔らかく調整していけばいいのです。

それでも限界を感じたときに、ひとりで抱え込まないために

ここまで読んできて、「それでもやっぱり限界に近い」と感じているなら、 それはすでに一人で抱え込んできた時間が長かったのだと思います。

その場合は、「自分がもっと頑張る」のではなく、 「外からの助け」を本気で考えるタイミングかもしれません。

【専門家コメント|“助けを求める”のは弱さではない】

飼い主の介護負担やストレスについての調査では、「周囲から理解やサポートが得られないこと」が、負担感を強くする大きな要因のひとつだと指摘されています。 逆に言えば、誰かと分かち合えるだけで、同じ状況でも“しんどさ”の感じ方は変わるということです。

一時預かりやペットシッター、家族や友人へのヘルプ、オンラインの相談窓口など、 「外からの手」は決してズルではありません。 それは、終生飼養の責任を果たし続けるための、現実的で賢い手段のひとつです。 コメント:犬飼先生(ペットライフナビゲーター)

もし「どうしても自分一人では抱えきれない」と感じたら、 里親や譲渡という選択肢について、冷静に情報を集めることも、責任ある行動のひとつです。 ただし、追い詰められて衝動的に判断するのではなく、信頼できる相談先と一緒に、猫にとっての安全と幸せを最優先に考えていきましょう。

完璧な飼い主じゃなくていい。これからのあなたと猫の関係を整え直す

ここまで読み進めてくれたということは、あなたは本気で「この子との暮らし」を考えている人です。 完璧ではないかもしれない。後悔もあるかもしれない。 それでも、今日もご飯を用意し、トイレを片付け、ここまでたどり着いてくれました。

TAMA
TAMA

ねぇ、思い出してみて。
「疲れた」「もう嫌だ」と思いながらも、あなたは何度もご飯を用意して、トイレを掃除してきたよね。

そのたびに、この子は安心して、ごく当たり前みたいな顔でご飯を食べて、眠ってきたんだ。

それってね、すごく静かで、すごく大きな“愛情”なんだよ。

michibiki:❣️
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今のあなたに必要なのは、「全部を完璧にやり直すこと」ではなくて、
ほんの少しだけ、肩の力が抜ける一歩かもしれません。

もしよければ、この中から「一つだけ」やってみませんか?
トイレでも、ご飯の時間でも、家族への相談でも大丈夫です。
その一歩が、静かに、でも確かに、あなたと猫の明日を変えていきます。

mimi
mimi

正直、全部を一気に変えるのはやっぱり無理だなって思いました。
でも、「一つだけでいい」って言われて、ちょっとだけホッとしています。

トイレをもう一つ増やしてみるとか、
ご飯の時間を少しだけ自分の生活に合わせてみるとか…。
完璧じゃなくてもいいなら、その中から一つだけなら、やってみようかなって思えました。

これから先、またしんどくなる日もきっとあります。 それでも、「後悔している自分=ダメ」と切り捨てるのではなく、

  • どこが一番しんどいのかを言葉にしてみる
  • 環境や仕組みを少しずつ変えてみる
  • どうしてもつらいときは、外の力も使ってみる

そんなふうに、「続けられる形」を一緒に探していけたらと思います。

【今日、たった一つだけやってみること】

  • 紙やスマホに「今、一番しんどいこと」を1つだけ書く
  • この記事の中から、「それを少し楽にできそうなアイデア」を1つ選ぶ
  • 今日〜明日の24時間のうちに、その1つだけ試してみる

全部を一度に変えなくて大丈夫です。 「一つだけ変えてみる」ことを、何度か繰り返していく。 その積み重ねが、いつのまにかあなたと猫の暮らしを、少しずつ柔らかくしていきます。

【次に読んでほしい記事のご案内】

  • 毎晩の夜泣き・睡眠不足がつらい方へ
    → 「猫 夜泣き うるさい 眠れない 対策」
  • 部屋の臭い・来客が怖いと感じている方へ
    → 「猫 部屋 獣臭い 消す方法 アパート」
  • 一生にいくらかかるのか現実を知りたい方へ
    → 「猫 飼育費用 一生 リアル 内訳」

いまのあなたにとって一番しんどいテーマから、
無理のない範囲で、一歩ずつ一緒に整理していきましょう。

【著者・監修について】

本記事は、pets-koe編集部(運営責任者:神野龍一)が、
日常的に猫と暮らす中での経験と、公的機関・専門家の一次情報をもとに構成しています。

記事内に登場する「犬飼先生」「猫宮先生」は、
読者の不安を整理しやすくするために設定した架空のナビゲーターです。
獣医師個人を指すものではありませんが、解説内容は環境省や自治体、
獣医師会などの公的ガイドライン、ならびに信頼できる専門情報に基づいています。

医療行為や診断が必要な場合は、
実際の症状・状況に応じて、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

pets-koe 編集部 神野龍一

Reference【参考文献・出典】

  • 環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」ほか、
    「猫は室内で飼いましょう」「捨てず 増やさず 飼うなら一生」等のパンフレット。
    ― 室内飼育・終生飼養・高齢期のケアに関する基本的な考え方の確認に利用。
  • 東京都保健医療局「終生飼養と飼い主責任」
    ― 高齢期のケアや費用、預け先の確保など、飼い主が備えるべきポイントの整理に使用。
  • ペットと人の健康・心理に関する国内研究報告、および
    「猫を飼う人の心身が癒やされている科学的根拠」を扱う一般向け解説記事。
    ― 猫との暮らしがもたらす心理的効果と、その一方で生じるケア負担の背景理解に利用。
  • 犬・猫の介護と飼い主負担に関する解説記事、およびペットとの暮らしの備えに関するレポート。
    ― 飼い主の孤立感や負担感、周囲の理解・サポートの重要性に関する記述の参考として利用。

※本記事はこれらの一次情報・専門家の知見と、pets-koe編集部の飼育経験を統合して執筆しています。


この記事について:🌸
この記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。
あなたが抱えている思いや悩みをすべて解決することはできないかもしれませんが、でも、この言葉が少しでもあなたの心を軽くするヒントになれば嬉しいです。

「後悔している」と感じるのは、決してダメな飼い主だからではありません。むしろ、それだけ強い責任感と優しさを持っている証です。

どうか自分を責めすぎず、トイレやご飯、遊び方、家族との分担など、日々の小さな工夫で負担を少しずつ軽くしてみてはどうでしょう。

すべてを完璧にこなす必要はなく、「今日は一つだけ変えてみよう」と軽やかに取り組むことかもしれません。
あなたと猫ちゃんが無理なく続けられる形は、きっと見つかるはずです。

もししんどいときは、一人で抱え込まず、外の力を借りることも大切な選択肢としてアリだと思います。

私の経験から、そんな時期もアッという間です。


私は16年共に過ごした相棒が星になった時、後悔ばかりでした。
もっと遊んで上げればよかった。
もっと優しくしてあげればよかった・・・と。

でも、家族ってそんなに完璧じゃない。
色々あってホントの家族になっていく。
亡くなり数年が立ちますが、未だに愛しい。

完璧である必要はない。

あなたと、あなただけが家族のペットの幸を願って。


運営者:pets-koe 編集部 神野龍一
制定日:2025年12月01日